どうもノッティーです。
昨日のポンドはまた下げましたねぇ・・・。
クリスマス直前なので無風かと思いきや、ここに来て更に下げるなんて・・・。
イギリスは来年1月終わりにEUを正式に離脱することになりそうですが、
その時のレートって一体いくらになってるんでしょうねぇ・・・。
さて今回は、昨日頂いた質問について僕の考えをまとめていきたいと思います。
専業トレーダーとして生きてた僕が、「専業トレーダー」とはなんたるかを語ります!
専業トレーダーとは何たるか?
このような質問を頂きました。
最近は会社を辞め、専業トレーダーとしてどのように生きていくのかを真剣に考えています。
ただ、専業になると社会とのつながりが無くなってしまうことが少し怖いです。
また、税金面においてもサラリーマンは優遇されていたりするので、会社を辞めるのに躊躇する自分もいます。
でも専業になるにしても、失敗して再就職するにしても、若いということは武器なので(現在26歳)早めに挑戦するべきでしょうか?
またFXのトレーダーは社会的にどのような価値があるのか、存在価値はあるのかということを考えてしまいます。
のってぃーさんはFXの個人トレーダーの存在意義とは何だと考えていますか?
ただお金を稼ぐ手段と割り切っていますか?
よろしくお願いします。
上記の質問について、項目ごとに僕の考えを書いていきます。
専業トレーダーになるための条件
まず、僕が考える専業トレーダーになるための絶対条件として以下の2点があります。
- FX口座に入っているお金とは別に数年生きていける資金
- 現状で会社の給料よりも多く稼いでいる
まずこの二つを満たさないと専業トレーダーになってはいけません。
絶対に辛い思いをします。
一応、僕はこれらの条件を満たして専業になりましたが、
それでも専業になった直後ってのは辛かったですよ・・・。
特に毎月25日に給料が入ってこない事に対する精神的ダメージが予想外に大きかった・・・。
こんな事は了承済みで会社を辞めたはずなのに、それでもキツかったです。
それまでは自動で徴収されていた税金や保険・年金を支払わないといけない事もダメージでしたね。
「え?なんでこんなに税金とか保険とか支払わないといけないの?」・・・と。
こういった固定収入がなくなり、代わりに税金や保険の支出が目に見えるようになると、
不安が大きくなって、それがトレードに反映されます。
すると言うまでもなくトレードが不調になり、苦しみ、胃がキリキリして夜も眠れなくなる・・・
という最悪な状況になるわけです。
僕は逆流性食道炎になりましたし・・・・。(一昨年もなりましたけど)
うん、辛いのよ。専業になりたての頃って。
専業トレーダーの税金事情
サラリーマンは税金面で優遇されています。
給与所得者控除というものがあって、そのおかげで見かけ上の所得は減るため、
かかってくる税金が減るわけですね。
また、厚生年金だと会社が半分負担してくれますのでそれもありがたいですよね。
ではその一方で専業トレーダーはというと・・・人によります。
国内業者でトレードする場合
国内業者の場合は、申告分離課税FXの利益にかかる税率は一律20.315%。
(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)
沢山稼げば稼ぐほど税率的には有利になります。
(この約20%の税率の中に住民税が入っているのがミソですよ)
海外業者でトレードする場合
海外業者の場合は所得区分が雑所得になるので、最大で45%の所得税がかかります。
これは所得税だけです。更にプラスして10%の住民税が課税されます。
海外業者はハイレバが可能なので爆発的に稼ぐことが可能ではありますが、
その分だけ税金も高いのです。
国民健康保険も痛いぞ!
忘れてしまいがちですが、個人で入らないといけない国民健康保険(国保)も高いです。
(自治体によっては国民健康保険税と呼んだりして税金感を出しています)
国保も前年の所得から金額が決まりますが、所得区分関係なく数字が出ます。
国保の金額については自治体や年齢によって違ってくるんですけど、まぁ高い。
思っている5倍くらい高い。健康なのに馬鹿みたいに高い。
ちなみに僕は年間80万円ほど支払っています・・・(上限)。
馬鹿みたいでしょ?健康体なのに。でも明日25日は期限日だから支払うよ。
国保のタチの悪いところは、そんなに稼いでいなくてもガッツリ取ってくるところです。
ただ、上限があるため、ある程度稼いでくると率が下がってくる事実もあります。
専業トレーダーにはいつでもなれる
でも専業になるにしても、失敗して再就職するにしても、若いということは武器なので(現在26歳)早めに挑戦するべきでしょうか?
この気持ちは分かります。
僕も26歳の時はずっと専業トレーダーになることばかり考えていました。
だから言えます。焦ったらダメです。
焦れば焦るほどドツボにはまる。これがトレーダーの宿命です。
もし仕事を辞めて専業トレーダーになったとして、上手く行かなくて再就職する場合、
「稼げない専業トレーダー」だった期間を評価してくれる所はないでしょう。
つまり、今の職場より給与は落ちる可能性が高いと思います。(特別な資格職・技能職を除いて)
専業トレーダーになる(独立して個人営業する)というのは、それだけリスクを取る行為です。
そして、トレーダー仕事の本質は「リスクを見極めて評価すること」です。
トレーダーであるのならば、チャートだけでなく自分の進退に関わることについても
リスクを評価して、どの道をたどるのがベターなのかを考えましょう。
それにも関わらず、専業トレーダーになった僕がアドバイスします。
専業トレーダーになるのに年齢制限ないから、焦る必要はないぜ!
FXトレーダーの社会的価値
ただお金を稼ぐ手段と割り切っていますか?
はい、トレードはビジネスです。
ビジネス=お金を稼ぐことです。存在意義や社会的価値は一切考えていません。
まぁ存在意義や社会的な価値としては、FX業者を潤わせたり、市場に流動性を提供するといったことが
あると思いますが、正直そんなことはどーでもいいです。
これは人によって考え方が違うかもしれませんが、僕は社会貢献という言葉が大嫌いです。
こんなものは、ビジネス(お金稼ぎ)をやっている企業や人が、自分のやっていることを正当化、
もしくは顧客に対して見栄えを良くするために使うきれい事に過ぎないと思っています。
僕はこんな人間なので、トレーダーという職業に存在意義とか社会的価値、社会貢献は求めていません。っていうか、そこそこ税金収めてるから十分「社会に貢献」してるよ、俺。
ただ、人によっては僕のような利己主義ではなく、
ビジネスを通じて人や社会に貢献したいという殊勝な考えを持った方もいるでしょう。
そういった方は、トレードではなく他の形で社会に貢献していく手立てを持った方が良いと思います。
ただ、少なくともトレードで勝ち続けるためには、自分の事を一番に考える必要があると思っています。だって市場はお金の奪い合いですから。
まとめ
以上、ガラにもなく長文となってしまいました。
僕も専業になって6年くらいになります。
今回はその中で感じていることなどをまとめました。
専業トレーダーになりたい!
と思っている人は多いと思いますが、楽じゃないですよ。
当然向き不向きもあります。
社交的で誰かと関わっていたいと思っている人はまずしんどいと思います。
逆に1人で完結するビジネスが好きで、突き詰めて考えて頑張れる人なら天職になると思います。
少なくとも僕がアドバイス出来ることとしては、
専業になりたい人は、リアルに考えなおしてみましょう。
専業トレーダーになると税金・保険、信用、立場・地位などが大きく変わります。
信用、立場・地位については丸裸のゼロになるようなものだと考えてください。
それでも専業トレーダーになりたいのなら・・・頑張ってみたら良いのではないでしょうか。
コメント
のってぃさま
毎回拝読しています。
マニュアル改訂版の完成度の高さは素晴らしいと感じました。今回配慮いただき無料で入手することができたことも感謝しております。今年中に読み直し重要部分をチェックリスト化して、初心に立ち返ろうと思っています。
初心に立ち返るということで専業トレーダーのお話が心に響きました。私も専業トレーダーを目指しています。現在は兼業です。2年前に10年勤務した会社から独立して起業しました。会社員の時の辛さと起業して代表となった辛さには質の異なるものがあると初めて感じました。もちろんやりがいや幸福感も違います。どちらの方が良いかは人それぞれの価値観ですが、経験してみないとわかりませんでした。事前に辛さとやりがいの真実を実際に調査していても想定外なことが多くありました。円形脱毛症や顔面神経麻痺、そして原因不明の皮膚病などをこの2年間で経験しました。それでも私は企業して良かったと思っています。
のってぃさんのアドバイスをかみしめながら専業を目指すのか、兼業を継続するのか、また違う形で進むのかを模索していきたいと思います。これからも拝読させていただきます。ぜひこれからもブログを続けてください。
宜しくお願いいたします。
オイカワさん
改訂版がお役に立てて幸いです。
会社を辞めて自分で起業するのは大変ですよね。
確かに実際にやってみて初めて分かる事も多いですし、想定外のこともよくありますね。
それからストレスで体調を崩したり・・・と僕もそういった経験がありますが、
辛い中でもやっててよかったと思います。
専業になるか兼業を続けるかは悩むところではありますが、
焦らず、今の事業とFXを照らし合わせて考えてみられると良いと思います。