どうもノッティーです!
先週にトレード記事を書いている時に、ちょいと思い出したことがあったので記事にしたいと思います。
かなり前の話になるんですが、yuminkoさんのブログでこんなことが書いてありました。
一部引用させてもらいます。
去年から専業になった男性、
その方の人生相談というかトレード相談の時間になったのですが、
この方は株については中期保有・FXについてはEMA駆使の短期トレード、
そういった組み合わせで行っているものの会社員時代ほど稼げない、
そんなイライラをみんなに素直にぶつけ始めました。(中略)
今回の食事会幹事であるイケさんが
普段はトレードについてあまり語る事はないものの、
珍しく最後に口を開き始めました。イケさん自身は外見はホンワリした子沢山の男性です、
でも商品先物から始まり225先物・日本株・外国株・REIT・FXと
ほぼ全てを経験し資産を築き、今はシステム系を得意にしているのですが、
かなりの強者トレーダーである事に違いはありません。そんなイケさんが男性へ向かって、
優しい口調でこう話し始めたんです。「冷たい言い方かもしれませんが、
トレードに対して夢を見過ぎではないでしょうか。私は20代前半から15年以上トレードをし続けていますが、
今まで一度も深く悩んだり迷った事はありません、
それはそもそも一つ一つのトレードはおろか
始める時点で何も期待せずこの世界へ入って来たからです。だからいまだにプラスになればラッキー、
逆に損切りになれば当たり前だと思っていますし、
一つだけ考え思い続けたのは多くの人が普通にやって普通に負ける事実、
ただそれをどう見るかだけです。私はこの2つの幼児的な思いが、
全ての手法やテクニックをひれ伏せさせる、
そう考えています。小手先部分は今日からでも明日からでも変えられます、
でも夢を見ている限りそして芯の部分を小手先だけに求める限り、
根本的な変化はないのではないでしょうか。」
2012年、今から約9年前の記事です。
当時たまたま僕もこの記事を読んだんですけど、
「え?期待も無しにトレードするなんてどういう事よ?」と思ったのを覚えているんですよね。
「そもそもトレードで利益を出したい!という夢があるからこそ
人はトレードを始めるんじゃないの?」と。
当時の僕は、トレード手法もほとんど確立できていて、そこそこ勝てていました。
中途半端に勝てるようになったトレーダーあるあるですけど、
「俺、凄い」と思っていたわけです。はい、尖っていました。
本当はもっともっと上のレベルがあるんですが、自分がちょいと平均よりも上にいるから
勘違いしている状態ですね。
そんな時にこの記事を読んだので、イマイチ煮え切らないというか
同意しかねる感想だったんですよね。
トレードは夢と期待と希望がないとダメでしょ・・・と。
それから9年近く過ぎて、なぜかこの記事のことを思い出したんですが、
今なら「その通りだなぁ」と思えます。
トレードに夢も希望も期待も捨てろ!
と言うのは何とも酷な話ですが、実際はこのメンタリティがある方が勝てるんですよね。
自分の能力が否定されたと思ってイライラする。
相場は一人のトレーダーのことなんて相手にもせず動いているはずなのに、
自分に嫌がらせをしているとすら感じる。
勝手に相場に夢を持ち、勝手に期待してトレードして、ダメだったら怒り狂う。
ちょっと上手く行ったら、自分は天才だと考える。
一歩引いて見たら、単に相場に振り回されているだけですよね。
まぁ僕は「トレードで勝ちたい、トレーダーとしてやっていきたい」という夢を持つことは良いと思います。
でも、相場の値動きや自分自身のトレードに期待して希望を持つのはダメ。
自分のトレードが調子が良い時に「自分はもう勝ち続けられる」と確信しだしたら終わりですし、
逆に自分が不調の時に自分の怒りを正当化するのも、必要以上に落ち込むのも筋違いだと思います。
相場は単に動いているだけであって、トレーダーがそれをどう捉えるかは自由。
ただ、負けている人は、相場に過度な期待をします。
自分の相場分析に自信をもっていて、「こう動くはずだ!」と考えて、外れたら怒ります。
勝っている人はその逆です。
相場の動きに柔軟に対応できるように、頭を常にフラットにします。決めつけません。
そして当てに行きません。
外れることを前提にして資金管理をして、トータルでプラスになることを考えます。
トレードを始めたばかりの人にはなかなかわかってもらえない現実ではあるんですけど、
これが相場で勝つための大事な考え方になるんですよね。
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