どうもノッティーです!
先週金曜日にこのブログの一番上のヘッダーを変更しました。
以前のFC2ブログからこのブログに変わって約3年と5カ月。
ずーっとデフォルトの「ブログタイトル」だけを表示し続ける寂しいヘッダーだったことに今更気づいてしまいまして、「ちょうどいい機会だから・・・」といい絵を探して作ってみました。
個人的に結構気に入っています。
さて今回は、トレーダーを取り巻く環境の変化で、トレードで勝ちやすくなったか?について書きたいと思います。
FXトレーダーのための環境は良くなっている
確か外為法の規制緩和によって日本でFX取引ができるようになったのが1998年。
それから24年ほどが過ぎました。
今ではメジャーな投資・投機として一般的に知られているFXですが、
この知名度に合わせてトレーダーの環境もかなり良くなってきました。
僕の思いつく点を挙げていくと・・・・
- スプレッドが狭くなった
- 業者のストップ狩り等が大幅に減った
- 約定拒否が減り、スリッページも小さくなった
- 投資書籍が一気に増えた
- トレードについて解説するブログ・YouTube動画が一気に増えた
- Twitterでリアルタイムの相場状況を知れるようになった
- MT4で色々なインジケーターが無料で手に入るようになった
- 超便利なトレード練習ツールがある
- パソコンの性能が上がり、マルチモニターの環境が作りやすくなった
僕がFXを始めた15年前と比べると雲泥の差です。
当時もFXブログは沢山ありましたが、情報としては断片的なモノばかり。
YouTube自体も始まったばかり。
ポン円のスプレッドなんて8pipsとかザラにありましたし、
そこから更にツルっと滑ってさらに数pipsなんて日常茶飯事。(絶対悪い方に滑る)
昔と今を比較すると、FX人気が高まったおかげで、FX業者間、ツール開発者間、ブログ運営者間、YouTuber間などで競争の原理が働いて、既存のトレーダーや初心者トレーダーに対してとてもいい環境が揃ってきていると感じます。
勝ち組の数は増えたのか?
トレーダーを取り巻く環境は特にここ10年でかなり良くなってきています。
では、FXで勝っている人の数やトレーダー全体に対する勝ち組の割合は増えたのでしょうか?
これが今回の議題です。
どうでしょう?
僕個人としては、「多少は増えたかもしれないけど、大して変わらないかな?」と思っています。
理由についてまとめていきます。
市場はゼロサム
改めて考えてください。
相場はお金の奪い合いです。
そしてFX市場はゼロサム。
そのため、ゼロサムではなくプラスサムになるという意見もありますが、一応、ゼロサムとしておきます。
そうであるならば、みんなが勝つことって無理ですよね。
勝つ人がいるから負ける人がいる。
・・・となると、その時々の環境で上手に取引できる人だけが勝てるようになっているのは変わっていないと思います。
情報過多の弊害
スプレッドの狭小化、練習ツールの高性能化などを見て
「今からトレードを始める人は良いなぁ・・・」と羨ましく思います。
しかしその反面、トレードに関する情報が多すぎる点については
「ちょっと可哀そうかな」と感じています。
ネットをさまよえば山ほどFXやチャート分析の情報が手に入るのは悪いことではありません。
しかし、全部が全部いい情報ではありません。
また、情報全部を取得しようとすれば、それだけで時間がかかります。
トレードで勝つためには得た情報を吟味して、自分の頭の中で整理して、検証して・・・といったことをしないといけないのに、情報収集だけで勝てるようになった気になる可能性が非常に高いです。
トレードで負けたら他の手法をネットで探す・・・。
まぁコレはずっと前からある現象ですが、無料で公開している手法が多くなっている分、多くの人が陥る罠じゃないかなと思います。
トレードって、矛盾だらけです。
知れば知るほど矛盾にぶつかります。
自分の中で生まれた矛盾は、自分の中で何とか折り合いをつけて解釈していくことが一番の成長に繋がります。
でも情報過多のおかげで、このプロセスの重要性について気づきにくくなっているように思うんですよね。
語学学習と同じ
インターネットの発達とグローバル化によって、語学学習のハードルも下がりました。
ネットさえあれば、外国のサイトに簡単にアクセスできます。
英語であれば、英語の学習方法や文法、単語、使いまわしについて解説したサイトや動画が山ほど出てきます。
では、これだけ沢山の情報があって、グローバル化が進んだ現代ですから、
英語が喋れる日本人はここ20年で圧倒的に増えたでしょうか?
多少増えたかもしれませんが、目に見えて増えるほどじゃないですよね。
相場と違って英語はゼロサムじゃなくて、真剣に頑張れば誰だってできるはずなのに、
日常で英語に触れることも多いはずなのに、出来る人は相変わらず少ない。
これって結局、環境なんかよりも、学習者本人の方が圧倒的に重要だってことなんですよね。
英語の同時通訳の先駆けで、アポロ11号の月面着陸時など、
超重要なイベントで同時通訳をした国弘正雄さんと言う方がいます。
国弘さんが英語に目覚めたのは戦時中。
英語が禁止され、今と比べたら圧倒的に情報が少ない中でも、
本を何度も何度も音読して頭に刷り込んで吸収して英語を学ばれたそうです。
僕はかつて英語を狂ったかのように勉強していた時期があったので分かるんですが、
語学学習において、同じ情報(例文等)を何度も何度も繰り返し頭に入れて、
反射レベルで反応できるようになるプロセスって超重要です。
でも、コレ、ほとんどの人がやらないんですよ。
理由は地味で、時間がかかって、面倒で大変だから。
だから、小気味いい「ネイティブはこう使う!」みたいなスラング交じりのライトな動画とかを見て、知ったような気分になって終わる。
トレード手法を色々と探して「これなら勝てるのか!」と思って皮算用するのも全く同じこと。
大事なのはもっとその奥で、いかにしてそれを「使いこなせるようになるか」なんですが、情報が多すぎるせいで、「楽して学んだ気分になっちゃう」ことが多くなっているんじゃないかと感じます。
環境が良くなっても、結局は本人次第・・・ですね。
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