「結果を知るまでもない」という領域 | GMMAとRCIで専業トレーダーになりました!

「結果を知るまでもない」という領域

最近、トレード終了後にちょっとだけネットフリックスを見るのにハマっています。

その中でつい最近、「お金をダイジェスト」というドキュメンタリーの中の「ギャンブル」で面白い話がありました。

この動画では、アメリカのギャンブル中毒者について取材していて、FXトレードとも関連しそうなのでご紹介します。

スロットマシーンの設計について

ギャンブルの王様と言えばスロットマシーン。

元々はカジノでディーラーが必要なゲームの待ち時間を潰すために考案されたらしいですが、今では稼ぎ頭となっているとのこと。

動画内では、ラスベガスのスロットマシーンが、客の資金をどのような増減をさせながら刈り取るような設計にしているか解説してありました。

下のグラフが初期のスロット。

最初は負け続けますが、途中でドカンと増やさして、それ以上に狩っていくスタイルです。
一気に増えたら舞い上がってしまいますが、すぐに地獄に落とされるタイプですね。

短時間で客の資金を刈り取るモデルです。

次が次世代のスロット。

波が緩やかになりました。
資金の増減も激しさがなくなり、ゆっくりと時間をかけて客の資金を刈り取るモデルです。

そして下が今のスロット。

より長い時間をかけてジリジリと客の資金を奪います。
見事な右肩下がりですね。ダメなEAの結果を見ているようです。

このように設計が変わったのは、スロットマシーン自体の進化とギャンブル中毒症のニーズに応えた結果によるものとのこと。

取材に答えたギャンブル中毒者が、

「結果を知るまでもないの。スロットを回すだけでハイになってた」

と言っているように、スロットを沢山回させることで、よりギャンブル中毒にさせて、リピーターにさせる狙いなんでしょう。

短時間でお金を刈り取るよりも、時間をかけて刈り取った方が、その後も継続して「客」としてお金を置いてくれる可能性が高い・・・・と。

ドーパミンをくれ!

「結果を知るまでもないの。スロットを回すだけでハイになってた」

という言葉、ある意味ゾーンに入っていますよね。
ある意味、僕も感銘を受けました。

インタビューを受けた人によると、スロットを回して結果が出るまでの間が最高に楽しくて、その時だけは辛さを忘れられるとのこと。

そのためにスロットをやっているのであって、「勝ち負けはどうでもいい」という感じでした。

人間は不確実性に対峙して、結果に何らかの期待を持った時、脳からドーパミン(快感や多幸感を得るホルモン)が出ます。

このドーパミンを出すためにギャンブル中毒者は借金をしてまでもギャンブルをやるんでしょう。

ギャンブルでお金を稼ぎたい以上に、スリルを買っているわけですね。

スロットマシーンは、ドーパミンが流れ続けるように、スロットを回してから結果が出るまでの時間も綿密に計算しているようです。

  • すぐに結果が出てもダメ。
  • でも長すぎるのもダメ。

こんな感じで設計しているとは思いますが、FXのスキャルピングは、ドーパミンが出やすいトレードスタイルなのは言うまでもないですよね。

一般的にスキャルピングが難しいと言われる理由の一つがコレだと思います。

それからバイナリーオプションの超短期取引。
判定時間が30秒、1分だと、常にお金を賭けて刺激が得られそうです。

僕はデモで遊んだことしかないんですが、こんな取引画面だと、常にチャンスが来ているように見えますよね。

いやぁ、改めて見ると、凄く上手に設計されていると思います。

勝ち負けはどうでも良い

「勝ち負けはどうでも良い」という思考は、勝てるトレーダーも持っています。

ただ、目線と言うか目的が全く違います。

  • ギャンブル中毒者は、お金を得ることよりもスリルや刺激を味わいたい
  • 勝てるトレーダーは、自分のやり方に長期的な優位性を確信しているからこそ、直近の結果に一喜一憂しない

コレなんですよね。

トレードで勝つためには次のトレードで勝つことを「期待しない」ことが大事なんです。

勝つためにトレードしているのに、次のトレードで勝つことを期待しない。

何か矛盾しているようですが、自分のやり方を信じているからこそ辿り着ける思考だと思います。

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