トレードを体で覚える!(脱アマ) | GMMAとRCIで専業トレーダーになりました!

トレードを体で覚える!(脱アマ)

どうもノッティーです。

先週の記事で林輝太郎さんの「脱アマ相場師列伝」について少し記事にしました。

記事にするにあたって、本棚から久しぶり(4年ぶりくらい?)に取り出して読み直しているところなんですが、改めてこの本はスゴイですね。

脱アマ相場師列伝とは、筆者の林輝太郎さんが実際に合ったことのある相場師8人について、勝てるようになるまでのエピソードや取り組み方、取引方法についてを詳細にまとめた本です。

言っててみれば「マーケットの魔術師」に近い感じなんですが、林さんの高い文章力と表現力のおかげで、翻訳書よりもガツンと心に響くはずです。

1970年代の話もあるので内容は古いんですが、相場師としてやっていくために不変の真実が山盛りです。

僕がこの本を購入したのが2011年。(今は絶版になってプレミア価格になっています)

それから何度も読み返したはずなのに、久しぶりにまた読み返すと新たな発見と言うか気付きがあります。

今回はそれについて書いていきたいと思います。

勝つ・負けるの前に続けることが大事

トレード手法をコロコロと変える人、多いです。

とある手法に飛びつき、検証もせず、手法の意図も理解せず、すぐに取引を始めて勝てなかったら「これは使えない」と判断して他の手法に飛びつく。

これを続けてしまうと、手法についてあっさりと詳しくはなりますが、深いところまで理解していないので何の技術も身に付きません。

何回か連敗したら「勝てない手法」と烙印を押すのは早すぎますし、そもそもトレーダーを続けるのであれば、5連敗程度は当たり前のようにやってきます。

逆に一つの手法について詳しく検証して、実践を続けていけば、トータルで負けたとしても何らかの気付きがあります。

  • トレード中の自分の心理の移り変わり
  • 日によって勝ちやすい日や負けやすい日があることを体感
  • 勝つとき・負ける時の感覚
  • 連敗している時にもトレードしないといけない辛さ
  • 連勝している時の有頂天具合
  • 待つことの退屈さ

などなど、手法を固定して長く続けるからこそ気づくこと、そして考えが変わってくることがあります。

トレードで勝つことに執着する前に、まずは経験を積むこと、続けることが大事なんです。

他のことで考えても当たり前ですよね。
寿司職人になるためには弟子入りして修行して経験を積んでから独立するのが普通です。

サラリーマンであっても入社からバリバリ仕事をこなせるわけではなく、最初は経験を積ませてもらって、それから会社の利益になる仕事ができるようになるわけです。

でも、かつての僕を含めてほとんどの人が、トレードに関しては経験を積むよりも先に利益を出すことに固執します。

きっと「楽して儲けられる」という考えが頭から抜けないんでしょうね・・・。

手法を体で覚える

トレード手法を学ぶ時は、まずはルールから知って、どこで入ってどこで出るかを頭でイメージできるように訓練します。

学び始めた最初の頃は、ぎこちないです。

「えっと、これがこうなっているから、エントリーできるのかな?」

こんな感じで、チャートの条件を見て一つ一つ確認して自信なさげにトレードします。
ポジション保有中もハラハラドキドキ。勝っても負けてもメンタルのボラは拡大します。

でも一つの手法についてずっと続けていくと、いずれパッと見ただけでエントリー・エグジットポイントが分かるようになります。

リアルタイムで先の見えないチャートであっても、すぐに判断できます。(そのトレードが勝ちトレードになるかどうかは別として)

そして、通常の勝ち負けの連続であれば、それほど精神的なブレはありません。
「トレーダーやってるんだから、こんなこともあるよね・・・」と思うくらいです。

これが本当の意味で手法を使いこなせているという状態で、正に体が覚えている状態なんですよね。

車の運転と同じす。

この「体で覚える」という感覚について、脱アマ相場師列伝内で最初に出てくる自称「パイオニ屋」の立花義正さんはこのように語っています。

自分でいうのもおかしいですが、相場の”やり方”を「体で覚えた」という感じがしてきたのです。そして、この「ナンピン分割買い、売り上がり手仕舞い」の方法を繰り返し、繰り返し実行しているうちに年末になり、利益は200万円を超えていたのです。

自分で自分を機械のようにしてやっていたのです。ただ、その売買は、自分の相場観をわざと殺し、「弱気でも目をつぶって買ってゆく」式のやり方でした。早い話が、いやいややっていたといえます。それだから、注文を出して、次の日、値動きを見て、手ごたえを感じる、ということはありませんでした。

だいいち、こんな「売買」について、それは肉体的なことではないのに、肉体に手ごたえがある、なんて理屈が通らないじゃないかと思っていたのに、勝った後、自分が相場の波に揺られているような、腹の底に”ズーン”というような、エレベーターで降りて止まる前のような、釣りのときのアタリの感じのような、そういう感じが出てきたのです。

自分で”儲けよう”という勢い込んだ意識もなく、無意識みたいに注文を出せるようにならないのだといわれているのですが、こういう、いわゆる、少しでも何か神秘的なにおいのする表現に対して、今までは強い拒否反応を持っていたのに、ごく自然に、自分がそうなってきたことを知って愕然となったことがあります。

上達の実感というのは、どうしても感覚的になってしまうんですけど、ある時に、ふと「あれ?」と気づくんですよね。

以前の自分だったら意識していてもできなかったことが、今では意識しなくてもできるようになっている。

いや、それほど意識していないからこそ、精神的なブレも小さくなっている。

トレードを学び続けていると、自分が一段階上に上っていることを気づくことが必ずやってきます。これが体で覚える、身に付く、という事でしょうね。

トレードは学びから

トレードは利益を出すためにやるものですが、まずは学びからです。

早い段階から利益を出そう、結果を出そうと急ぐ人ほど遠回りをして、「FXは勝てないもの」と判断して離脱します。

でもトレードに焦りは厳禁。

自分のペースで、着実に経験を積んで学びを続けていくこと、実は一番の近道だったりするのです。

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