FXトレーダーが捨てるべき幻想【専業】 | GMMAとRCIで専業トレーダーになりました!

FXトレーダーが捨てるべき幻想【専業】

どうもノッティーです!

今回は、FXトレーダーが捨てるべき幻想について書こうと思います。

FXって夢のあるビジネスだと思います。
だってこんな条件がそろっているのですから・・・。

  • 資格不要
  • 学歴不要
  • 経験不要
  • 借入不要、初期投資ほとんど無しでパソコンとネットさえればできる
  • 一攫千金がゲットできるかもしれない

これだけ揃ったビジネスはなかなか無いと思いますよ。

まぁ、これらはあくまでもFXを始めるだけなら・・・の話ですけどね。

ただ、ネット上の広告等ではFXは「誰でも簡単に稼げる」ことばかりが主張されているせいか、本当に「FXは簡単」と信じ込む人も少なくありません。

そんな人たちが持つ幻想を打ち砕くために、トレード歴16年、専業トレーダー歴10年の僕がFXの事実を語ります。

相場は自分の思うようには動かない

相場について検証やトレードをしていると、どうしても自分が中心となってしまって、自分の考え通りに相場が動く、動いて欲しい・・・と思うようになります。

自分の思う通りに動いてくれたら、それは素晴らしいことですが、現実的にはそうなるわけがありません。

なぜなら、相場は世界中の市場参加者の取引の結果動くものであって、自分の意思はほとんど通らないからです。

一応、チャートから読み取れることもありますが、それはあくまでも傾向に過ぎません。

相場はランダムをはらむ動きをします。
相手がランダムに動いているのなら、自分の思う方にドンピシャで当てることは無理ですし、当てようとすると結果的には負けるものです。

特に自分でラインを引く手法の場合、主観性が強すぎるせいか、相場の動いた「理由」を考えすぎる傾向にあります。

相場について考察するという意味では悪くないんですが、コレをやりすぎると相場の持つランダム性を否定して「相場の動きには全て理由がある、説明づけられる」と考えてしまう結果になるので要注意です。

こうなると、自分の負けを認められなくなるんですよね。

 

世の中には思い込みが激しい人がいます。
自分が○○だと思ったら、「○○になるに違いない」と信じ込んでしまう人です。

こんな人はトレーダーには向きません。

逆に柔軟に自分の考えを変えられる人がトレーダー向きです。
かのジョージ・ソロスは、朝に語った長期的な投資戦略と、夕方に語った長期的な投資戦略は真逆だった・・・なんて逸話もあります。

トレードルールを守れるようになる魔法の言葉はない

トレードルールを守れるようになるのは、トレード初心者の大きな登竜門です。

相場は常に取引の機会を提供してくれていますが、
感覚的にトレードしたらほとんどの人がプロスペクト理論で負けます。

そうならないようにするのがトレードルール。
トレード回数を制限しつつ、トータルで勝てるところでエントリー&決済するのがトレードルールの目的ですが、それに従うのは難しいです。

「今日から運動をして体重を落とす」
「煙草をやめる」
「これから勉強を始める」

これらは自分にとってプラスになることは明白なのに、なかなか続かないのと同じです。

いや、トレードではそれ以上に難しい所があります。

特に負けが続いた時なんかはイライラしてポジションを取りたくなりますし、負けを取り返そうと無計画なナンピンやマーチンといった愚行を犯してしまいます。

で、その後に大損を出して「ルールを守っていたら口座を吹っ飛ばすことはなかったのに・・・」と思ってメンタルの重要性を実感するわけですが、それでもルールが守れません。

そこでネットをさまよってルールを守れる方法を調べるわけですが、
実際の所、ルールを守れるようになる魔法の言葉なんて無いんですよ。

何らかのことをやれば、ピタリとルールが守れるようになるわけでもないんです。

ではどうすればいいか?

それは自分のルール無視によって出した損失額を出して、ルール無視のリスクを知り、手法について深く検証して「この手法以外でトレードするのは嫌だ」と思えるレベルにならないといけません。

このレベルになるためには、毎日自分で意識して実践し続けるかありません。
誰か凄い人の金言を知っただけで実践できるほど甘くはないんですよ。

一度勝てるようになったら人生安泰ではない

「この手法があれば人生安泰です。老後も困ることは一切ありません」

といった文言をよく目にします。果たして本当でしょうか。

トレードはビジネスです。
ビジネスと言うことは、そこに市場があり、その市場の中で上手く立ち回り続けないと利益は出せません。

例えばとある街に個人商店がありました。
個性が強くて優しくて面白い店主のおかげで繁盛していましたが、近くにコンビニが出来ました。24時間開いていて、気軽に入れて品ぞろえもそろっている。
結果として常連客すらもコンビニに流れて、個人商店は潰れてしまいました。

かつてよく見かけた光景ですよね。(今ではみんなコンビニになりました)

このように、ビジネスをやる以上、競合は出てきますし、そもそも市場の流れや環境が変わります。

これはFXでも同じこと。
今は勝てている手法が通用しなくなる相場が来る可能性もあるんですね。

2004年から2007年にかけて円安トレンドが続きました。
この時はクロス円をロングしたら値上がりするし、スワップ益も得られる相場でした。

2011年9月から2015年1月14日までは、スイスフランは対ユーロの上限値として1.20フランになっていました。

ユーロフランは、1.20フランを割ると介入が入るので、1.20フラン近くでロングを入れたら楽勝でした。

ちょっと極端な例ですが、市場の特定の動きに特化しすぎた手法は寿命が速いですし、それが崩れた時に一気に持っていかれるリスクがあります。

僕がメインでトレードしているポン円も、10年前と比べたらボラは小さくなっています。

このように、勝てるようになったとしても、その後の努力を怠れば一時的な勝ちで終わることになります。

日々の業務に加えて、ちゃんと自分の戦っている市場を客観的に見なおして、変化を感じ取り、自分のビジネスに反映させる「マーケティング」的なこともトレーダーには求められます。

言われてみれば当たり前のこと。
ですが、甘い文言に惑わされるとこんな重要なことも忘れてしまうんですよね。

幻想を捨てよう

今回はトレーダーが捨てるべき幻想を3つまとめました。

実は他にもあるんですけど、それは次の機会にやろうと思います。

ちょっと厳しいことかもしれませんが、これが現実です。
現実を知って「それならやめよう」と思ってトレードをやめるのもアリだと思います。

この現実を知っても「やってやるぞ!」と思う人はトレーダーが向いている人です。
ぜひ頑張ってください!!!応援しています。

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