どうもノッティーです!
今回は、通貨ペアごとの値動き方の違いや、通貨ペア特有のパターンはあるのか?について僕の考えを書いていきたいと思います。
チャート上に見られる通貨ペア特有の値動きやパターンはない
- ユーロドルは動き出したら止まらない
- ポンド円は急に大きな値動きが出る
- ドル円はレンジでピタっと止まる
こういったことが昔からよく言われていますよね。
言われてみると確かに・・・と思うこともあるかもしれません。
でも、それって本当でしょうか?
チャートの銘柄名と縦軸と横軸を消して、ローソク足だけを表示したチャートを複数枚並べて、「これは〇〇だからドル円」「これは▲▼だからポン円」と当てることができますか?
しっかりとした根拠を持って言えるのであれば、特有のパターンが発生していること言っても良いでしょう。
さて、とある通貨ペアの日足チャートです。
通貨ペアに特有の動きがあるのなら、ピタリと当てられるはずです。
動き出したら止まらないからユーロドルかな?
と言うのは間違いで、現在のドル円ですね。
まぁこんな感じで、特定の通貨ペアに見られる特定の値動きやパターンというのはなかなか存在しないモノなんですよ。
一般的に言われる通貨ペア特有の値動きってとても曖昧ですから、その時の相場に合わせて何とでも言えるんです。
そもそも、そんなことが分かったら、みんなそれに気づいて仕掛けるようになって、ウハウハじゃないですか!
実は存在した、特定の通貨ペア特有のパターン
でも、特定の通貨ペアでみられる特有のパターンが少し前まで存在しました。
それが下の週足チャートです。
チャート左側の方で、何だか特定のレートでピタリと止まって、小さなローソク足が連続してヨコヨコが続いているところがありますよね。
意地でも下げない、下げさせてもらえないようなチャートです。
これは2012年から2014年までのユーロスイスフランのチャートです。
この時期はスイス中央銀行がスイスフラン高を嫌って、ユーロスイスのレートが1.20を割ったら無制限で介入する!と宣言し、実際に介入していました。
だからこんな妙なパターンを作っていたんですね。
まぁ逆に言えば、中央銀行クラスの介入が無ければ、特定の通貨ペアで特有のパターンは見られないわけです。
実際、2014年あたりは限りなく1.20に近づいては介入が入っては反発して・・・・を繰り返していたので、多くのトレーダーがそのパターンを知って1.20あたりで買いを入れていたんですよ。
そしたら介入が入って簡単に儲かるじゃないですか!
で、事件は2015年1月15日に発生します。
スイス中央銀行が、突然無制限介入を辞める!と宣言したスイスフランショックです。
ロングしていた人たちは、星になりました・・・・。
特定のパターンを作るためには、大きなお金を持った人や機関が、損を覚悟で取引する必要があるんです。
でも、基本的にそんな通貨ペアってないですよね。
少なくともメジャー通貨ペアでは期待できないと僕は思っています。
通貨ペアの癖はある
特定の通貨ペアに見られる特定のパターンは無いと思ったほうが良いと僕は思っていますが、通貨ペアごとの動きのクセはあります。
例えばこんなものです。
- 他通貨ペアとの相関
- 良く動く時間
- 反応しやすいファンダメンタルズや指標
- ボラティリティの大小
例えば豪ドルとニュージーランドドルは相関が強いですし、ユーロとポンドも対ドルについては似た動きを動きをすることが多いですよね。
それからポンドやユーロの通貨ペアは、欧州時間で取引が活発になって、相場が動きやすいですよね。
特に市場開始直後からトレンドが出ることが多いです。(ダマシの動きもあります)
また、通貨を発行する国のファンダメンタルズや指標は当然意識されますので、市場への影響は大きいです。
このようなクセについては、トレードする上で重要な要素になることが大きいです。
例えばポン円であれば、ロンドン時間でトレードするのが良いですし、イギリスの重要指標時は注意しておく必要があるのは言うまでもありません。
コレについてはしっかりと意識しておくべきです。
通貨ペア特有のパターンは無いけど、クセはある、と言うことを理解してトレードしていきましょう!
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