どうもノッティーです!
今回はFXは突然勝てるようになるものなのか?について書きたいと思います。
まぁよくありますよね、サクセスストーリーで。
色々なトレード手法を試したけど全然ダメ。
だけど、とある手法を試したら、トントン拍子で勝てるようになって今では専業トレーダー!みたいな話。
似たような例で、こんな話を知ってるんじゃないかと思います。
- 部活ばかりやってて成績悪かったけど、進〇ゼミを始めたら文武両道になって彼女もできた
- 体調が悪くて塞ぎがちだったけど、青汁を飲んだら朝起きるのが楽になって体が軽くなった
- ○○を食べるだけで、2週間で体重が5キロ減った
結論から言えば、FXは突然勝てるようになるものではありません。
ある程度の期間、経験と失敗を繰り返して、少しずつ少しずつ前に進みながら(自分自身は前に進んでいるとは気づかない時もある)ようやく芽が出てくるものです。
FXは手法だけじゃない
FXと言えば、トレード手法が注目されがちです。
確かに手法はトレード成績を左右するものなので、重要度はとても高いです。
それに、色々な手法を知ることは楽しいですので、多くのトレーダーが手法を求めます。
しかし、「勝てる手法を持っている=FXで勝てる」とはなりません。
なぜなら、
- リアルトレードで手法を使いこなせる技術
- どんな時でも損切りを執行できる
- 負けが続いてもポジポジ病にならない
- 負けが続いてもビビらず、入るべきところでは入れる
- 勝ちが続いても調子に乗らない
といった精神的な部分も成長しないと勝てないからです。
こういった部分の成長は、どうしても時間がかかります。
何度も苦労して、それで裏切られて絶望して、嫌になって辞めようかと思う。
それでも続けることで、ようやく芯から理解できることがあるんです。
勝てる手法を使っていても勝てない人がいた例としては「タートルズ」がありますよね。
当時はかなり有効に使えた「タートルブレイクアウトシステム」を使ってトレードしていても、多くの利益を出せた人もいれば、全然勝てずにタートルズをクビになった人もいました。
「好調が続く=突然勝てるようになった」ではない
相場は誰にでも公平です。
どんなトレーダーでも、調子が良くて勝てる時があります。
例えば上昇相場の中で、Aさんが損切りを入れないロングをして勝ちまくっていました。
Aさんは「これまで負け続けていたけど、突然勝てるようになった! 人生安泰だ!」と思いました。
さて、上昇相場が終わったらAさんはどうなるんでしょうか?
自分のやりかたと相場が合えば、誰だって勝てるんです。
僕も過去に何回「よし!勝てるようになったぞ!」と思ったことでしょうか・・・。
でもそれは超短期的な話です。
サイコロを振って、たまたま偶数が連続して出ていただけのこと。
相場の流れが変われば、また負けトレーダーに逆戻りです。
勝てるようになる「きっかけ」はある
FXは突然勝てるようになるものではないんですが、「あぁ、これか!」と思う時は確かにあります。
僕の場合は、ヤケになって負けるつもりでルールにしがみついてトレードした時にありました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
それまでに勝った負けたを続けて、何度も落ち込んだり、有頂天になったり・・・を繰り返して、それでもトータルではマイナスだったこともあって、
「それなら逆の思考でやってやろうじゃないか!」
と思い付きでやった事でした。
では、同じことをやれば誰もが大きな気付きを得られるかと言えば、そうでもないしょう。
それまでやってきたトレード経験、検証、失望、絶望、目の前真っ暗、それでも諦めたくない気持ちなどが、ようやく揃ったからこそ気付きが得られたんだと思います。
本当に勝てるようになる時
「自分が本当に勝てるようになったとき」はリアルタイムでは気づけないと思います。
トレードは勝ち負けを繰り返します。
ある程度の期間、勝ち負けを総合してトータルでプラスなら「勝てるようになった」となります。
ずっと勝ちっぱなしもありませんし、負けっぱなしもありません。
その中で、ちょっと負けが続くと、どうしても「負けているイメージ」が強くなりがちです。
これはプロスペクト理論に起因するものですが、「トータルでは負けているかな」と思っていながらも、総合するとプラスだった・・・なんてことはよくあるものです。
勝てるトレーダー=いつもトレードで勝っているではありません。
絶対に避けられない勝てない相場、苦手な相場などを乗り越えて、それでもプラスになるのが勝てるトレーダーです。
突然「ハッ」と何らかのお告げを受けて、それ以降は相場で負けなしなんてことは絶対にありません。
長期的な視点を持ってトレードしていきましょう。
コメント
のってぃーさま
いつも拝読させていただいてます。
お久しぶりです。今回の記事もとても有益な内容でした。
ありがとうございました。
トータルで利益を残せるようになったのってぃーさんや
中々残せない方々にはFXの姿が異なって見えると思います。
ひとつの手法を信じて、試行錯誤を繰り返しやっとトータルで負けなくなる。
それはまるであきらめなければ雲の上の山頂に到達することができるのと
良く似ているように感じます。
ある面白い話があります。
私が社員から独立して経営しているフランチャイズの予備校の生徒たちにも
FXと同様の合否の法則が当てはまります。
東大や医学部に合格するには先天的な能力も少なからず影響してきます。
中高一貫校の進学私立校では環境も影響しカリキュラムも早いので有利です。
しかし、それ以外の難関大学では合否を分けるのは実はその生徒の「性格」
ではないかと確信しています。
先天的能力(頭の良し悪し)<学習の質と量<素直で努力できる性格
頭の良し悪しよりも学習の質と量よりも素直に努力できる性格が重要であること。
また、どこの予備校や進学塾、家庭教師を選んでも信じてひとつに絞れば、
現役合格する可能性が高まります。
しかし、途中で予備校を変えたり、コロコロ参考書を変えたりしていると
期限が決まっている大学入試には間に合わなくなってしまいます。
今は情報が多すぎて、成果がすぐに出ないとあきらめが早く、
予備校や参考書をすぐに変える生徒が後を絶ちません。
確かに良くない予備校や参考書もありますが、その多くはあまり大差はありません。
自分に合うと思えたものを成果が出るまでやり続けていないだけです。
何の手段でやるかではなく、どのようにやり続けるかが重要です。
登頂するにはいくつもルートがあります。
最終的にはどのルートで上がっても山頂に到達することができますが、
途中でルートを変えると、到達までの期限がある場合には時間切れになります。
FXも同様にどの手法でもひとつに絞ってそれを自分のモノにすれば、
きっと勝てるようになると思います。
しかし、FXと大学受験の違いがひとつあるとすれば、
「期限」がないということです。
大学受験は浪人があるといってもせいぜい1~2年です。期限があります。
一方、FXは期限がないので安易に聖杯探しに流されやすいのだと思います。
そして、いつしか「FXは勝てない。」「FXで勝っている人を疑う。」・・・。
そんな思考になってしまうのではないでしょうか。
僕も期限を決めて、自分に合っていると思ったのってぃーさんの手法を
全て真似させていただいて、テキストを何回も読んで検証を繰り返しました。
そしてやっと負けなくなりました。
まだまだ、のってぃーさんのレベルになるには足元にも及びませんが、
精進していきたいと思います。
今回のコメントもとても参考になりました。
今日の記事で引用させてもらいました。
ありがとうございます。
読んでいて僕自身が受験生だった頃やFXで勝つために試行錯誤していた頃をリアルに思い出しました。
FXも受験も登頂するためのルートは沢山あって、それぞれをしっかりと登っていけば
頂上にたどり着けるんですけど、本当に多くの人がルートを変えたがりますよね。
まぁ他のルートが魅力的に映るのは仕方が無いんですけどね・・・。
及川さんも、きっと予備校講師や経営の経験があるからこそ
一つのトレード手法について極めるような努力をされているんだと思います。
その手法に僕の手法を選んでいただいて感謝です!!
のってぃーさま
ご返信ありがとうございます!
ご返信だけでなく、記事にしていただいて恐縮です。
ブログの読者の皆様が、FXやのってぃーさんのやり方に対して
参考にしていただけると幸いです。
及川様
いつも素晴らしい気付きをありがとうございます。
きっと他のトレーダーさんたちにも大いに参考になったと思います。
僕自身、色々と気づかせてもらいました。