FXって勝てないようにできてるんじゃ・・・
と思ったことは、誰でもあるかと思います。
- エントリーしたら逆に行く
- 損切りした一気に順行する
- 順張りしても勝てないので、逆張りしたけどやっぱり負ける
まぁ色々と嫌な思いをした結果、「FXは勝てないようにできている」「FXで勝つなんて無理」と結論付けたくなるのは僕も経験があります。
ただ、そう思うのは「トレード技術と経験がないから」だと今は考えています。
だって、トレーディングは見た目以上に技術職だから。
他のどんな技術職でも、初心者がいきなりプロと同じようにはやれないでしょ?
それと一緒です。
違うのは、会社に入って技術職に就いた場合、給料をもらいながら学べる一方で、トレードは相場にお金を支払いながら学んでいくしかありません。
トレードは一種の自営業。
なので、お金と時間を支払って経験と知識を買うこともやらないといけないんですが、会社やアルバイトと同じ「とりあえずやったら報酬がもらえる」感覚でやってしまうと、どうしても負の感情が強くなるんですよね。
まぁ「FX=簡単に稼げる」という考えでやると、まぁ損しますからねぇ。
というわけで今回は「FXで勝てないようにできている」と思っている人の目を覚ますべく、勝てない人がついやっていることをについてまとめていきます。
勝てない人がついやっていること
大ロットでトレードしている
twitterを見ると、口座資金に対してかなりの大ロットで取引をしている人が多くてびっくりします。
口座資金が数百万なのに対して、1回のトレードで数十万円、酷い時には百万円以上の含み損を抱えたり、実際のその金額で損切りしたりしています。
正直、これちょっと大きすぎだと思うんですよね。
トレードの基本として、1回の取引で甘受すべきリスクは口座資金の2%以下にするべきだと思うんですが、それを1割とかそれ以上でやってしまうと、口座資金と連動して精神的な上げ下げが大きくなりすぎて躁鬱になるんですよね・・・。
そもそも、1回のトレードリスクで100万円以上取っていて、月に100万円くらい稼いで「凄いだろ!」と言うのもどうかと思います。
プラスなだけ凄いですが、月に1R程度しか取れていないわけですから・・・。
早く大きく稼ぎたいという考えは理解できますが、大損する一番の要因は手法ではなく資金管理です。
長くトレードを続けるためにも身の丈に合った資金管理をすべきだと思います。
損切り幅が広すぎる
損切り幅が広いと、確かに勝率は上がります。
ただ、リスクリワードの点から見れば、割に合わないことが多いです。
その時々では、「損切り幅を広げておいてよかった」と思うことがあるかもしれませんが、トータルで考えたら、根拠のあるところで早めに切って次のトレードへ進むほうが良いことが多いです。
「このトレードで何としてでも勝つ」という考えは捨てましょう。
僕らはそういった勝負をしているのではありませんから。
チキン利食いしている
含み損はできるだけ伸ばして、含み益はできるだけ早く確定する・・・というのは人間にインストールされたプロスペクト理論によるものです。
なので、チキン利食いしたくなるのは人として当然なのですが、利を伸ばせるときに伸ばしておくべきです。だって伸びる時は本当に面白いくらい伸びますからね。
トレードとはこういった「大きく伸びる時」で稼ぐものです。
それ以外のトレードはトントンの結果であったとしても、大きく伸びる時にしっかり取れていたら、勝ち組です。
チャンスを待てない
トレードは待つのが仕事です。
相場は常に動いていて、誰にでも等しく取引の機会を提供してくれます。
しかしそれは「いつ取引しても勝てる」という意味ではありません。
自分の狙いたい状態まで待ってから仕掛けるのがトレードです。
自分の手法外の所でどんなにも大きな値動きがっても、仕掛けてはいけません。
「乗るしかない、このビッグウェーブに!」
と、大きな動きが出ている時に、検証もしていない手法外の所で入って良かった試しは無いです。
その時は偶然良かったとしても、同じようなことを続けていけば、必ずマイナスに収束するものです。
自分のトレードに不要な情報を探っている
意外とやってしまいがちなのがコレ。
自分がマイナスのポジションを持っている時に、自分のポジションを肯定的に捉えられる情報だけを探ったり、他のトレーダーのポジション具合を見ることなどですね。
トレードの判断は、全て自分でやるべきものだと思います。
もちろん参考にする情報はありますが、それらを統合して判断するのは自分。
他人を参考にしたり、自分のやりかたを肯定するような情報ばかり探すのは時間の無駄です。
それをやるくらいなら、とことん検証して自分に自信を付けましょう。
直ぐ感情的になる
トレードで勝って嬉しい、負けて悔しい気持ちが出るのは分かります。
ただ、それを相場にぶつけるのはダメ。
相場の中には頭の良い人、冷静な人、沢山のお金を持っている人がいて、そういった人たちは、他のトレーダーのポジションを狙っています。
相場はゼロサムなので、感情的になった人から消えていきます。
感情を捨てろとは言いませんが、できるだけ冷静に。
個人的には、トレードをしている自分を、後ろからじぃっ見ている背後霊になった感じでイメージでトレードをすると、自信を客観視しやすくなると思います。
明確な自分の手法を持っていない
自分の手法を持っていない人も意外と多いようです。
自分の手法とは、しっかりと検証して優位性を確認した、体系化された手法のことです。
トレード手法とはルールの集まり。
単純に「どこで入って、どこで出るか?」が手法ではありません。
使う情報、資金管理、トレード回数の制限の有無など、様々なルールから構成されているものです。
こういった明確なルールを持っていなくて、最近知った手法でチョイチョイトレードするのは自殺行為です。
早く稼ぎたい!という思いで、大して検証もしていない手法で、大ロットで勝負して退場した人なんてゴロゴロいます。
定期的な検証・反省をしていない
1回1回のトレードの勝敗は運です。
しかし、優位性のある手法で、それを数十回と続けると、徐々にトータルでの利益が出るようになります。
これが我々トレーダーが求めるべきトレードの収益です。
ただ、一度勝てるようになったからと言って、それが一生続くわけはありません。
考えてもみてください。
タピオカブームは過ぎました、唐揚げブームも終焉を迎えそうです。
YouTuberも厳しくなっていると聞きます。
これはFX市場でも同じこと。
チャートは過去の値動きを繰り返すとは言いますが、全く同じではないですし、いつ、どのタイミングで、どのパターンになるかも分かりません。
加えてボラティリティも大きく変動します。
例えばポンド円は2016年から2020年までは非常に動きが悪い時期が続きました。
しかし、それから一気にボラが拡大して今に至ります。
市場は常に変わっていて、それを止めることはできません。
だからこそ、僕たちトレーダーは常に自分のやり方と市場を把握して、微調整したり矯正を入れる必要があると思っています。
そのためにも、定期的なトレードの反省と検証は必須です。
数十年味が変わっていない老舗の和菓子も、変わっていないのは味だけで、しっかりと生き残っているところはマーケティングや広報とか店舗・スタッフの改善は常にやっているんですよ。
これと同じで、市場に合わせて変えるところ、変えないところも自分で見つけていくべきですね。
FXを舐めてはいけない
「FXは勝てないようにできている」と、最初はだれもが思うはずです。
そう思った時に辞めてしまうのも賢い手段だと僕は思います。
だって、FXで勝てるようになるまでの道のりも長いですから・・・。
それでも、「FXで生計を立てたい!」という志を持つ人は、今回の記事は参考になるかなと思います。
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