トレードって、勝つためにやらないといけないこと、覚えておかないといけないこと、多いですよね。
経済指標について覚えて、チャート分析方法を勉強して、手法が見つかれば検証して、トレードの反省をして、メンタル管理もやって、ロットの計算もしっかりとやって・・・・とホント多いです。
まぁ長くやっていたら必然的に身につく知識も有りますが、僕も初心者の頃は、沢山の本を読んでかなり勉強しました。
このような経験や知識がしっかりと結びついて、はじめてトレードで利益が出せるようになりますので、勝てるようになるには時間がかかるものです。
ただ、常に自分のトレードの足を引っ張る「ボトルネック」は存在します。
このボトルネックを解消するために時間を費やして、無駄なことを省くことで、トレード向上のためにかかる時間は短くできます。
ということで今回は「やらないこと」についてまとめます。
不要なことをやらない
スティーブ・ジョブズの言葉にこんなものがあります。
何をしてきたかと同じくらい、何をしてこなかったかを誇りたい。
僕たちは、成功者から「何をやったら成功できるのか?」を学ぼうとします。
しかし、それだけではなく、「何が不要だったのか?、何はやらないほうが良いのか」についても知っておくことも等しく重要なんですよね。
だって時間は有限。
自分の目標とする姿に最短距離で近づくためにも、できるだけ余計な回り道は避けて、今の自分に必要なモノだけをやった方が良いのは言うまでもありません。
なので、目標を叶えるためには
- 何をすべきか
- 何をやらないか
この二つを決めておくことが大事ですね。
例えばダイエットなら、
- 何をすべきか:定期的な運動、カロリーコントリール
- 何をやらないか:間食、暴飲暴食
になるかなと思います。
自分の理想へ近づくには、不要なことを止めて、今の自分のボトルネックを解消するための努力をしていく必要があります。
今のボトルネックが解消したら、また次のボトルネックが出てきます。
「次から次へとやらないといけないことが出てくる!!」と思うかもしれませんが、コレが成長です。
常に見つかるボトルネックを解消し続けていけば、必然的に自分自身の容積やボトルネック自体の直径も広がっていきます。まぁ「器」が大きくなるんですよ。
時間管理のマトリックス
「やるべきこと」と「やるべきではないこと」があることが分かった。
ただ、その区別をつけるのが難しい・・・。
と思う人もいると思います。
それらを整理するために役立つのが、時間管理のマトリックスです。
これは、スティーブン・R・コビー氏の著書である7つの習慣 で紹介してある、「やるべきこと」と「やるべきではない」ではないことを見つけるためのマトリックスです。
ここでは、自分の取り得る行動について、「緊急/緊急ではない」「重要/重要ではない」に分類して、合計4つのカテゴリーに振り分けます。
常日頃行っている自分の行動やこれからやっておきたいことを4つのマトリックスの中に入れていくと、自分にとって必要な行動が見えてきます。
第一領域(重要で緊急)
大事でまず最初にやらないといけないことです。
- 自分のエントリーチャンスが来ているからエントリーする
- ポジションを決済する
まぁこんなところでしょう。
緊急で重要なので、多くの人がやっているのがこの第一領域です。
第二領域(重要だが緊急ではない)
目標をかなえられる人とかなえられない人を分かつのがココです。
第二領域は時間的な制約がないので、引き伸ばしがちです。
「大事だとは思っているけど、つい他の事をやってしまう・・・」
それが第二領域。
トレードで言えば、日々の検証や反省、トレード手法の研究、相場に対する勉強などでしょうか。つまり、自分のボトルネックを解消できるのが第二領域。
時間をどれだけ第二領域に使えるかで人生は決まると思っていますし、僕も常々「第二領域のことをやれているか?」と自問自答しています。
だって意識していないと、楽な第四領域のことをやってしまうから・・・。
第三領域(重要ではないが緊急)
出来れば避けたいのが第三領域です。
重要ではないけど緊急って、あまり意味はない行為ですよね。
上の表にもありますが、意味のない会議、飲み会などがあります。
トレードで言えば、トレード中にSNS等で他の人のポジション状況を見たりなど、その時々において、自分の判断の邪魔となる情報を仕入れることでしょうか。
人生、この第三領域は避けがたい時もありますが、人間関係が希薄になりがちな専業トレーダーだと避けやすいかも知れないですね。
第四領域(重要でもなければ緊急でもない)
所謂時間のムダです。
自分の生産性や能力を高めることに繋がらない、無駄な行為がこの第4領域。
有限の時間の中で無駄なことに時間を使うわけですし、その時間を第二領域に費やしている人との差は広がり続けます。
ただ、第4領域はストレス解消の一面もありますので、完全に否定することもできないと思っています。
ですが、人間は弱いもので気づいたら第4領域のことをやっていたりもするので、その辺については自分でしっかりと監視して矯正する必要はあるでしょうね
まとめ
今回は「やらなくてもいいこと」について書きました。
トレードで勝つために「アレをやれ」「コレをやれ」と言われがちですが、逆に「これはやるな」を見つけて、今の自分にとって必要なことを一点集中してボトルネックを解消していくのも大事な戦略だと思います。
トレーディング自体も戦略。
自分のトレード技術を磨くための「道」を考えるのも戦略。
第2領域に時間をかけていきましょう!
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